
はじめに
第15回では「行数カウントツール」を作って、ファイル内の行数を数えるシンプルな仕組みを学んだな。
今回はその延長で、プログラムの実行結果を自動でファイルに記録する 「ログ自動保存アプリ」 を作るで!
これを使えば、毎回の実行内容を後から見返したり、記録として残すことができるんや。
完成イメージ
ターミナルに出力される内容:
[INFO] アプリを開始しました。 [INFO] 処理を実行中… [INFO] アプリを終了しました。
同時に log.txt
ファイルに:
[INFO] アプリを開始しました。 [INFO] 処理を実行中… [INFO] アプリを終了しました。
ヒント(使う要素)
open("ファイル名", "a")
→ 追記モードでファイルに書き込むdatetime.now()
→ ログに時刻をつけられる- 関数化しておくと便利
コード全文(基本版)
# Lesson 16: ログ自動保存アプリ from datetime import datetime def log(message): time = datetime.now().strftime("%Y-%m-%d %H:%M:%S") line = f"[{time}] {message}" print(line) with open("log.txt", "a", encoding="utf-8") as f: f.write(line + "\n") log("アプリを開始しました。") log("処理を実行中…") log("アプリを終了しました。")
実行方法
- コードを
lesson16.py
として保存 - ターミナルで実行:
python lesson16.py
- 実行後に
log.txt
が生成され、出力内容が保存される
応用アイデア
- エラーメッセージは
[ERROR]
として区別する - ログファイルを日付ごとに作成する(例:
2025-10-06.log
) - 複数の関数やアプリで使える「共通ログ関数」としてモジュール化する
まとめ
今回は 「ログ自動保存アプリ」 を作ったで!
ターミナル出力だけでなく、ファイルに残すことで記録を活用できるようになるんや。
👉 次回は Lesson 17: 簡易バックアップツール。
指定したファイルをコピーしてバックアップを取るアプリを作ってみるで!